ロングアイアンが苦手すぎて、「ユーティリティに切り替えよう(笑)」——前回のDay7〜10記事の末尾でそう書きました。逃げた先に何が待っているかは、ちゃんとお伝えします、とも。
というわけで、今回はその答え合わせです。
三角先生Fit検証も11日目に突入。5U・4U・5Wの3本を中心に3日間取り組みました。結論から言うと、逃げた先でも右へ飛びました。ただ、3日目にだいぶ光が見えてきました。その話を書いていきます。
11日目(5U・4U・5W初日):アイアンより楽なはずが、球は右に出ていく
ユーティリティを朝一番に握った瞬間の感想は、「あ、長い。頼りない」だった。
7日目でロングアイアンを初めて握ったときとまったく同じ感覚だ。クラブが長くて体と合わない感じ、支点がどこにあるかわからない感じ。番手が変わるたびに一から慣らし直しが必要になる。
とりあえず振り幅を絞って、1球ずつ確認しながら打ち始めた。
すると、10日目でアイアンに対して掴んだ感覚——背中とクラブが引っ張り合うような感触が、ユーティリティにも引き継がれていることに気づいた。振り幅が小さくても、肩甲骨を伸ばして引っ張る意識があると、三角形がキープされて「当たった感触」が出てくる。番手が変わっても、一度体に入った感覚は消えないんだな、と思った。これは素直に収穫だった。
問題はそこから先だ。
フェースが開いて右に出るミスが、この日一番多かった。 チョロは出ない。でも打ち出し方向が明らかに右。アイアンと同じように構えているつもりなのに、フェースが開いたまま当たっている感触がある。
原因はたぶん「手で振ろうとした瞬間に開く」だ。振り幅が小さいうちはまだ引っ張り合う感覚を保てる。でも少し振り幅を広げようとした途端、腕が先走ってフェースが開く。
終盤は振り幅を小さいまま引っ張る感覚だけを意識し続けると、徐々に当たる球が増えてきた。ただ「振り幅を広げた状態でもこれをやれるか」は、次への宿題として持ち帰ることになった。
12日目(5U・4U・5W 2日目):引っ張る感覚を残したまま振り幅だけ広げる
11日目の右への押し出しを踏まえて、12日目のテーマをひとつ決めた。「肩甲骨で引っ張り合う感覚を残したまま、振り幅だけ広げる」だ。
言葉にすると当たり前に聞こえるが、やってみると案外難しい。
最初の数球は振り幅を上げると引っ張り合う感覚が薄れる。クラブが体から離れていく感じがある。でも何球か繰り返すうちに「あ、残っている」という感触が出てくる瞬間が増えてきた。
振り幅を広げても引っ張る感覚が残っていると、芯で押せる。
三角先生Fitも自然にキープされて、ズレを感じない。当たる球が混ざり始めた。
そしてこの日、自分でも少し驚いた感想が出てきた。
「むしろ三角先生がズレる瞬間の方が、ストレスに感じる」
11日目のころは「三角先生がぎこちなくて窮屈」という感覚があった。それが12日目には、三角形が崩れた瞬間の「ズレた感」の方が気になるようになっている。器具との関係性が逆転してきた。これは確かに前進だと思う。
初日と比べて、芯で押せる球が明らかに増えてきた1日だった。
13日目(5U・4U・5W 3日目):フルショット近くで「クラブを立てる」新意識【山場】
11〜13日目の山場は、この13日目だ。
12日目で振り幅を広げることができた。今日はフルショットに近い振り幅まで上げながら、新しい意識を試した——「三角形をキープしつつ、クラブを立てる」だ。
右への押し出しが続いているということは、インパクトでフェースが開いているか、クラブがアウトから入っているかのどちらかだ。捕まえるためにはダウンスイングでヘッドをインから入れる必要がある。そのためにテイクバックで意識するのが「シャフトを少し縦に上げる」——クラブを立てるイメージだ。
7〜10日目でカット軌道(アウトサイドイン)に苦しんだ経験が、ここで活きる感じがした。あのときも「外から入る」癖と戦っていた。同じ解決策がユーティリティでも使えるかどうか、検証してみた。
実際に試すと——当たる球が増えてきた。
右への押し出しが減った。肩甲骨で引っ張り合う意識と、クラブを立てる意識が組み合わさると、インパクトで球を追いかける感触が出てくる。フルショット近くで三角形を保ちながら芯で押し込める——この手応えが今日の一番の収穫だった。
一方、まだ意識がないとできない。当たる球と外す球が半々だ。クラブが寝てしまう瞬間がある。「三角形は保てているのに、クラブが立っていない」という状態がまだ無意識では防げない。
本当はこの日でユーティリティ編を終える予定だった。でも「もう少しで形になりそう」という感触があって、延長を決めた。
もう1日だけ粘ります——そう思える日は、案外悪くない練習だったということだ。
3日間のまとめ:逃げた先でも壁はある、それでも前に進んでいる
3日間を振り返って
11〜13日目を整理すると、次の流れだ。
| 日目 | テーマ | 発見 |
|---|---|---|
| 11日目 | 引っ張る感覚をユーティリティへ引き継ぐ | 感覚は引き継がれる。ただし振り幅を広げると崩れる |
| 12日目 | 感覚を残したまま振り幅を広げる | 芯で押せる球が増える。三角先生との関係性が逆転 |
| 13日目 | フルショット近くで「クラブを立てる」 | 右への押し出しが減り、手応えが出てきた |
一番苦戦したのは4Uだ。 コースで使う頻度が高い分、「打てなかった」記憶が苦手意識を作っている。5Wは意外に振り抜けた。使う場面が限られているせいか、プレッシャーが少ない。
「振れているのに芯に当たらない」——ユーティリティのこれが厄介で、3日間でも腑に落ちなかった部分だ。
伏線回収:カット軌道の話がここで活きた
Day7〜10で散々悩んだカット軌道(アウトサイドイン)の癖。当時は「外から入る」ことで、方向性が安定しなかった。その解決策として意識した「シャフトを縦に立てる」感覚が、13日目のユーティリティでそのまま使えた。
スイングの問題は番手が変わっても構造が同じだ——という当たり前のことを、実感として掴んだ3日間でもあった。
次回予告:Day14はユーティリティ延長戦、その先にドライバー編へ
今回の終わりで「もう1日延長する」と決めた。Day14はユーティリティの延長戦だ。13日目で掴みかけた「クラブを立てる」感覚を体に染み込ませることが目標になる。
そして、その先にいよいよドライバー編が控えている。
ヘッドスピードが上がる。シャフトがさらに長くなる。「スイングを変えるくらいの気持ちで挑む番手」だと思っている。ユーティリティ・フェアウェイウッドの3日間で積み上げたものが、どこまで通用するか——次の記事でお伝えします。
引き続きお付き合いいただけると嬉しいです。


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